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プーリー効率再考

クロールのプーリー効率って考えたことありますか?

べつにクロールでホーリングしようというのではありません。

オンロープレスキューで要救助者がプロテクトポイントにロープガードを設置している際に、サブロープのないレスキュアーははたして要救助者までプルージックダウンで到達きるのか?
という検証です。

それにはロープの折れ角とクロールの実際プーリー効率と要救助者の体重によって必要な力が変わってきます。

二分の一倍ブーストともいうべき状態で要救助者のロープを持ち上げねばなりません。

ロープ折れ角によるプーリー効率の変化02.jpgチェストアッセンダーによる0.5倍ブースト.jpg

この検証をふまえて、アドバンス編、オンロープレスキュー編のテキストを増補改訂しております。

新しい知見がたくさん増補されております。

どうぞ講習においでください。
2020/09/14 18:22 Update

プーリー効率再考

新ギア「マエストロ」がやってきたことですし、プーリー効率を再考しました。

まだエンフォーサー(ロックエグゾチカ)がないころに、少しずつウェイトを増やして平衡点を読み取って計測していました。
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マイナーチェンジしたギアや新発売のギアもありますので、エンフォーサーを使ってひととおり試験しました。
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今回はエンフォーサーで手軽に1kg単位で計測できるので、いろいろやってみました。

橋梁でよく出くわすコンクリート製の壁高欄や鋼製パイプの高欄など、プロテクターをつけた状態でどの程度の荷重が支点に伝達されているのか気になっていました。
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こんな結果になりました。ご参考にしてください。
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興味深かったのは、新リグは旧リグよりわずかにプーリー効率が悪くなっていました。

短距離登高の際に、ビレイモードのない新リグは旧リグに比べて少し抵抗が大きいように感じていました。

数字に表れました。

また、究極まで小型化したセーフガードを可変カウズテイルとして使っていましたが、これも抵抗の大きさに辟易していました。これも数字に表れました。

高欄のプーリー効率が見積もれたことは面白かったです。

コンクリート製の腰壁では25%、鋼製パイプだと36%(いずれもプロテクター使用)となりました。

高欄の根元にリギングするか上部にリギングするかを選択する際の荷重の見積りに使っていただければよいかと思います。
2020/03/08 14:46 Update