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出張SRT講習 レスキュー編

北海道での講習、レスキュー編です。

古参のロープユーザーの方々にはレスキュー技術を手ほどきさせていただきました。

最近、オンロープレスキューとホイストを区分してお教えすることが合理的ではないと考えるようになりました。

実際の救助現場では、要救助者の状態や、救助者の人数、使える装備の量と種類によって採用できる手段が多様だからです。

とにかく、どんな手を使ってでも要救助者を連れて帰ってこなくてはなりません。

そのためには、オンロープレスキューやホイストといった区分は不要で、一連のものだと考えるようになりました。

まずは、プルディレクションとプーリー効率について理解していただきます。
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ブーストを組み込むのは、下方へのプルディレクションとなるべく高いプーリー効率でのメインディバイスを準備した後に行うものです。

要救助者の引き上げに必要なエネルギーの総量は、ブーストを上位化すればするほど大きくなります。

ブーストのビジュアルのかっこよさにだまされてはいけません(笑)。

ブーストを組まずに定滑車だけで持ち上げるのがいちばんエネルギーのロスが少ないのです。

ブーストとは、定滑車だけでは持ちあがらないときに仕方なく組むものだ、とお教えしています。


さていよいよオンロープレスキューです。

ライフラインがあって、下方に降ろせるという好条件から始めていって、ひとつずつ条件を厳しくしていきます。

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「もし要救助者が、スズメバチにたかられて襲われている時には、あなたはどんな方法で要救助者を救助しますか?」などのお題が出たりします。


また、要救助者を下方に降ろせない場合、連れて登っていかなくてはいけませんが、途中にリビレイ、ディビエーション、ロープジョイント、プロテクター(折れ角120°)があった場合には要救助者を連れて通過できますか?とか。

マオシステムだけでは決して対応できません。

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最後にちょっと新兵器をご紹介です。
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お仕事のご安全をお祈りしております。
2021/07/22 17:11 Update