オンロープレスキュー講習

大阪からオンロープレスキュー講習においでいただきました。

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半年前にスタンダードSRT講習を受講いただいて以来、ロープでバリバリお仕事をしていらっしゃるとのこと。

お伝えした技術がお役に立っているようでうれしい限りです。

今回は上位のSRT技術であるオンロープレスキューを受講いただきました。

オンロープレスキューとは、ロープ上で自力では行動不能になった要救助者を、ロワーリング(吊り降ろす)、もしくはホーリング(吊り上げる)して安定した平場まで救出する技術です。

要救助者が完全に意識不明の状況を想定して訓練を行います。

オンロープレスキューは様々な状況に応じて、採用すべき救助方法が違います。

基本的にはロワーリングするのですが、明らかにホーリングした方が速い場合などはピッチヘッドからホーリングする場合もあります。

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要救助者を安置できる下方平坦面が存在するか、要救助者のギアが下降器なのか登高器なのか、サブロープがあるのか、リビレイなどの中間結束点があるのか、壁面は要救助者を単独で搬送できる引っ掛かりのないものか、などなどそれぞれの条件に即した救助方法を選ぶ必要があります。

要救助者が下降中なら比較的簡単。
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要救助者が登高中ならちょっと複雑になります。

時にはロープを切って救助します。
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ピッチヘッドでロープを切ったりも・・・
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基本的には救助者は要救助者のところまでアプローチして、要救助者の下降器を使って一緒に降りていきます。

しかーし、場合によってはリビレイやディビエーション、ロープジョイントなどの中間セットを通過しなくてはなりません。
それらも、愛と勇気と技術で何とかなります。
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ボルトトラバース上で意識を失った要救助者に対して、救助に使えるサブロープがなく、下は水面。

最悪ですよね!

でも何とかします!!

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2日間大変おつかれさまでした。

お仕事のご安全をお祈りしております。



以前にもご紹介しましたが、SRTを使用するということは、公的救助機関では救助できない場所に自分の身を置くということです。

万一に備えて、パートナーを救出できる技術を是非身に付けていただきたいと思います。
2015/11/20 14:29 Update
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